デッカードブラスターは映画「ブレードランナー」の重要なアイコンになっています。
留之助商店からは「留之助ブラスター」という名前で幾度も改修を重ねてモデルガン化されており、リアリティを常に追求してきました。
今回の留之助ブラスターAIRは留之助ブラスターの集大成となっており、徹底した仕上げ工程を経て商品化されています。
予約は2025年2月14日12:00からハリウッド・コレクターズ・ギャラリーで行われましたが、執筆している2025年2月26日現在、すでに完売している状況です。インタビューを行った時点で増産を行う可能性も示唆していたので、今回注文に間に合わなかった方は、留之助商店のブログを注視してください。
留之助ブラスターとは何か
留之助ブラスターとは、映画「ブレードランナー」に登場するデッカードブラスターを忠実に再現したモデルガン/ガスガンです。
留之助商店が作成したデッカードブラスター(留之助ブラスター)のリアルな外観はアメリカ本土でも高く評価されており、「ブレードランナー」の続編にあたる「ブレードランナー2049」では正式に映画の小道具として使用されています。
余談ですが、1982年発売のパンフレットには、「ブレードランナーの強力な唯一の武器 ブラスター」と紹介されており、ブラスター(未来の火器)は、レイガン(光線銃)、ニュートロンガン(中性子銃)、ソニック・ブラスター(超音波銃)など多種多様ですが、唯一レプリカントに対応できるブレードランナーの愛用銃はスーパーテクノロジー時代の最新型レーザーガンなのだ、と紹介されていますが、しっかり発砲シーンがあります。
開発秘話
製作者の中子氏(留之助商店店主)は「ブレードランナー」の撮影現場に出入りしており、撮影現場でデッカードブラスターを生で目にしていました。
そこで中子氏は、「今までいくつかデッカードブラスターのモデルガンを見てきたけど、どれもイマイチだった」と語っており、それなら自分で作ってしまおうと思い立って作られたものが留之助ブラスターです。
留之助ブラスターAIRは本来破棄する予定であった金型から産まれました。
従来品の留之助ブラスターに使用していた金型は倉庫の保管料の関係で破棄するはずでした。しかし、中子氏が金型を目の前にした際に、我が子に再会したような気持ちになったとお話しされていたことが印象的でした。そこで、この子にもう一度新しい道を歩ませてあげたいと思い立って、留之助ブラスターAIRプロジェクトが発足しました。
映画のラストシーンでデッカードがロイ・バッティに追い詰められ、指をボキボキ折られるシーンがあります。その際に映ったデッカードブラスターが最も美しい瞬間であると中子氏は語っており、留之助ブラスターAIRは忠実に再現を行いました。 従来まで発売されてきた留之助ブラスターはその時々で、できうる全てを注ぎ込んで製品化してきましたが、常に予算との兼ね合いが付きまとい、どうしても目をつぶっていた部分がありました。今回の留之助ブラスターAIRは従来の金型を使用しているものの、徹底した仕上げ処理を行っており、中子氏が納得した仕上がりになっています。
外箱
製品はプラスチックの専用アタッシュケースに収納されていますが、厚紙製のパッケージにもこだわりが詰まっています。
お借りしたのは製品化前の状態のためいくつか修正点があります。私が気付いた修正点は製作者の中子氏、販売元のハリウッド・コレクターズ・ギャラリーに報告しているので、皆さんの手元に届く外箱は修正されています。

留之助ブラスターのイラストが描かれている。ゴツさの中にも丸みを帯びたフォルムであり、近未来の銃であることを彷彿とさせるデザインとなっている。

スペルミス
誤:M”U”NUFACTURING DIRECTOR
正:M”A”NUFACTURING DIRECTOR

パッケージ表面ではTOMENOSUKE BLASTER – AIR と記載されているが、側面ではカタカナ表記を押し出したデザインになっている。

従来品のようなモデルガンではないため、ガスガンであることの警告文が記載されている。

留之助商店とハリウッド・コレクターズ・ギャラリーのQRコード、JANコードが印字してある。
本体価格は税込187,000円

時制ズレ
誤:careless shoot
正:careless shoot”ing”
スペース抜け
誤:causedby
正:caused (SPACE) by

スペルミス
誤:cart”oo”n(アニメ)
正:cart”o”n(箱)
時制ズレ
誤:Please understand that there may be dirty or scratched.
この文面であると、汚れているまたは傷ついているが”ある”ことをご理解ください。という訳になる。
正:Please understand that there may be “dirt” or “scratches”.
または、Please understand that “it” may be dirty or scratched.
どちらが採用されたのか、製品が届いてから確認してみて欲しい。(私も知りません。)
アタッシュケース
高級感のあるケースに留之助ブラスターAIRが収納されている。
デザインは高橋ヨシキ氏が行なっており、ブレードランナーの世界観をうまく表現されている。

目を引くクリスタル研磨が施されたグリップと同系色で商品名がデザインされている。
右下の赤丸はレプリカントの目をイメージしたものである。

作中に降り注ぐ酸性雨の世界観をウェットな質感で表している。
真ん中の”留”のロゴはAIによってデザインされたものである。
全体像
目を引くレジン製のグリップと金属製のレシーバーのコントラストが非常に美しく再現されています。
アタッシュケースの中には取説と手袋が同梱されており、右下の小箱には工具類が収納されています。

専用のスポンジフォームのため、留之助ブラスターAIRがしっかり保護されている。

留之助ブラスターAIRの左側面はシリンダーが目を引くデザインになっている。
グリップは右手で握り込んだ際に親指の位置が抉られており、握りやすくなっている。

留之助ブラスターAIRの右側面はボルトアクションライフルを彷彿とさせるデザインになっている。
光沢のあるABS樹脂パーツとガンメタカラーの金属製パーツのコントラストが美しく再現されている。
マズル周辺

テキスト

テキスト
シリンダー周辺
テキスト

テキスト

レシーバー周辺
テキスト

テキスト

テキスト

テキスト
グリップ・トリガー周辺
テキスト

テキスト

テキスト

テキスト

テキスト

テキスト

付属品
テキスト

テキスト